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持続可能な社会づくり活動表彰事業

2024年度持続可能な社会づくり活動表彰式

左から 環境省 秦統括官、猿投農林高等学校 山本氏・田井中氏、湘南ビジョン研究所 片山理事長、西武リアルティソリューションズ 中久喜部長、こんの 髙橋課長、加藤建設 石濵室長代理、小林会長
 2024年11月26日(火)、KKRホテル東京(東京都千代田区大手町)において「2024年度持続可能な社会づくり活動表彰式」を開催しました。
 お忙しい中、ご参加くださった方々に心より御礼申し上げます。
 はじめに、小林会長から主催者挨拶があり、来賓としてご出席いただいた環境省総合環境政策統括官 秦 康之氏よりご挨拶をいただきました。
 続いて受賞者の特定非営利活動法人 湘南ビジョン研究所 理事長 片山 清宏氏、愛知県立猿投農林高等学校 環境デザイン科 3年生 田井中 咲氏、愛知県立猿投農林高等学校 環境デザイン科 3年生 山本 陽太氏、株式会社西武リアルティソリューションズ 執行役員管財部長 中久喜 昭英氏、株式会社こんの 本社 営業課長 髙橋 雅之氏、株式会社加藤建設 経営企画室 室長代理 石濵 謙一氏に表彰状及び賞金が贈呈されました。記念撮影の後、受賞者から受賞活動のご紹介をいただきました。

2024年度受賞者の紹介

環境大臣賞

特定非営利活動法人 湘南ビジョン研究所
「“海を守り、未来をつくる人”をつくる ~海の環境教育に特化した市民大学「湘南VISION大学」の挑戦~」
(神奈川県湘南地域) 
NPO法人による「海」の環境教育活動。
「“海を守り、未来をつくる人”をつくる」ことを目的に、「海」の環境教育に特化した市民大学「湘南VISION大学」を主催。ビーチクリーンによる海の環境保全活動(182回実施、延べ6,438人)を基本に、海を体験・体感するアクティビティやワークショップを通して、海の生き物や環境、海の楽しみ方を学ぶ講座やイベント(349回開催、合計11,691人受講)を提供。市民・企業・小中学校・高校・大学・市民団体と幅広い団体と連携し、さらにホームページやSNSをはじめとしたメディアを活用し積極的に情報発信している。

地域づくり活動賞

愛知県立猿投農林高等学校 造園デザイン研修班
「造園という武器で持続可能なまちづくり~将来世代の地方創生~」
(愛知県豊田市)
豊田市・大平自治会・地元企業と共同した環境保全まちづくり活動。
自主的な作庭集団として活動してきた高校生たちが、地元の美濃焼原料の石材で窯業には使用できず産業廃棄物になるが造園の「ロックガーデン」「枯山水」「景石」等に使用できる石材があることに着目し、かつての採石現場などを地元石材と地元の固有種(四季桜)を使用し庭園・公園化し地区内を周遊観光できる仕組みを形成した。またその庭園が注目を集めることで、使用された地元資材にもスポットが当たり、それまで着目されてこなかった地元石材に付加価値が加わる。採石業の廃棄物ゼロと、地区の自立化を目指す取り組みである。 

ESD活動賞

株式会社西武リアルティソリューションズ
「天覧山谷津の里プロジェクト(はんのう市民環境会議)」
(埼玉県飯能市)
地域の行政・NPO・市民・事業者・団体による里山再生活動。
森林教育、環境教育が将来にわたって継承されることを願い、生物多様性の維持・拡大のため、田んぼの再生事業を開始。これにより、水生動物が生息し、環境省レッドリストの希少種がいくつも確認されている。地元小学生が田植えと稲刈りを行い、収穫したお米を食べる「里山復活祭」を開催するほか、冬には間伐体験、落葉掃き、森林学習を実施。山林全体は、年度ごとに緑地管理計画書を作成し、計画的な間伐、下草刈り、枯死・枯損木の処理を行い「安全で安心な」森づくりに取り組んでいる。

資源循環活動賞

株式会社こんの
「子ども・地域向け環境教育と障がい者雇用推進による持続可能社会の創出」
(福島県・宮城県・埼玉県・東京都)
古紙再生資源卸売業者による環境教育・障がい者雇用推進による持続可能社会の創出活動。
すぐにできる身近な取り組み、「紙のリサイクル」を通して、古紙がゴミではなく資源であることを認識し、小さなことから循環型社会の一端を担っていることが理解できるよう、毎年各事業所で実際に古紙がリサイクルされる様子がみられるヤード見学会や様々なリサイクルイベントを開催している。さらに、障がい者雇用を推進し、授産所等の社会福祉法人との協業に取り組み、自社の障害者雇用率は法定雇用率の倍以上である10%を達成。誰一人取り残さない社会の実現に向け、邁進している。

生物多様性保全活動賞

株式会社加藤建設
「エコミーティング~建設業による持続可能な環境配慮活動~」
(全国)
建設事業者の自社受注工事における環境配慮活動。
自社事業として受注した工事を地域の自然を守りつつ行うべく2009年からスタート。事前に工事現場周辺の自然環境や生態系を確認し、生き物目線で自然環境保全のアイデアを抽出・協議し、発注者承認の元、工事の際に希少種保護や外来種の防除を配慮したり、工事設計変更し、実施可能性のあるものから実践している。環境配慮のアイデアは工事担当者のみではなく社内各部署から代表者を募って行い、ビオトープ管理士資格取得推進やフィールド研修や勉強会などを積極的に実施し全社的に取り組んでいる。さらに、活動内容をHPやSNSで幅広く情報発信し、業界のスタンダード化を目指し活動を推進している。