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持続可能な社会づくり活動表彰事業

2023年度持続可能な社会づくり活動表彰式

左から 環境省 鑓水統括官、SOMPO環境財団 鈴木事務局長、SDGs Spiral 小川理事長、サンデン 柴崎チームリーダー、サンエービルド工業 浅田社長、キヤノン 天野主幹、小林会長、虫明理事長
 2023年11月27日(月)、KKRホテル東京(東京都千代田区大手町)において「2023年度持続可能な社会づくり活動表彰式」を開催しました。
 お忙しい中、ご参加くださった方々に心より御礼申し上げます。
 はじめに、小林会長から主催者挨拶があり、来賓としてご出席いただいた環境省総合環境政策統括官 鑓水 洋氏よりご挨拶をいただきました。
 続いて受賞者のサンデン株式会社 施設管理セクション ECOSチーム チームリーダー 柴崎 薫氏、NPO法人SDGs Spiral 代表・理事長 小川 亮氏、株式会社サンエービルド工業 代表取締役 浅田 康詞氏、公益財団法人SOMPO環境財団 事務局長 鈴木 順子氏、キヤノン株式会社 社会文化支援課 主幹 天野 真一氏に表彰状が贈呈されました。記念撮影の後、受賞者から受賞活動のご紹介をいただきました。

2023年度受賞者の紹介

環境大臣賞

サンデン株式会社 施設管理セクション ECOSチーム
「サンデンフォレスト 森・人・工場をつなぐ新しい里山へ ~20年の挑戦~」(群馬県前橋市)
自動車機器メーカーによる社有林保全・活用。
赤城山南麓に位置する事業所敷地64haの半分を工場、半分を森林・緑地として生態系が復元するよう「近自然工法」を用いて造成した。地域の環境教育の拠点として社内外問わず体験プログラムを提供し、多様な団体と連携することで地域の環境活動拠点としても活用されている(累計10万人超)。さらに「生物多様性が向上する事業所の森」を目指し、森林の育成・環境モニタリング調査を定期的に行い、20年間継続した維持管理を実施。現代の“新しい里山”の形として同地は、勤労の場、教育の場、交流の場、研究の場等、様々な人間活動が自然とともに共存して行われる舞台となっている。

地域づくり活動賞

NPO法人SDGs Spiral
「SDGs万華鏡“KAGUYA”プロジェクト 〜子ども達の笑顔は未来への輝き〜」
(福岡県北九州市を中心に全国)
万華鏡をキーワードにしたNPOの環境教育プロジェクト。
「竹林整備・森林保全」「海岸清掃」「ワークショップ」の3つの活動を通して、様々な人や団体がつながり、持続可能な社会の実現に向け、山や海など様々な課題を同時に解決・改善ししながらSDGs万華鏡を作る取組。これまでに多様な連携を通じ全国・世界で50回を越える活動に取り組み、参加者は累計3,000人以上にのぼる。同団体の主催活動に留まらず、障がい児や高校生などの次世代、世界各国の教育機関に知識・技能を提供することで、同活動が全国・世界に広がり波及効果を出している。
株式会社サンエービルド工業 サンエー会
「プロジェクト「O」・鳥沼公園オオハンゴンソウ防除活動」(北海道富良野市)
建築事業者関連企業親睦団体による地域の生態系保全活動。
開拓以前の富良野原野の面影を今に伝える鳥沼公園は、豊富な湧水をたたえた鳥沼や湿地林に特徴づけられ、住民に憩いと安らぎの場を提供し、自然と身近に触れ合える貴重な自然公園である。近年、特定外来生物のオオハンゴンソウが繁茂し自然環境の改変が進んでいたが、2010年よりサンエービルド工業とその協力会社で構成されるサンエー会および富良野市博物館が主体となり、オオハンゴンソウの抜き取り防除と看板設置などによる普及啓発活動に取り組んできた。これによりオオハンゴンソウの個体数の減少、全体的な丈の低下や根茎の矮小化が進み、オニシモツケ等の在来種が増加してきている。

ESD活動賞

公益財団法人SOMPO環境財団
「「CSOラーニング制度」によるユース世代の環境人材育成の取り組み」(全国)
CSOへのインターン派遣による環境人材育成活動。
大学生・大学院生を、全国約40団体の環境活動を行うCSO(市民社会組織、NPO・NGOを包含した用語)へ、約8カ月間の長期・有償インターンとして派遣する制度。インターン生は期間中受入先団体の一員として、広報やイベントの企画運営、調査研究などの業務に従事するほか、月に一度同期の仲間と集まる定例会を開催し、交流を深めている。「木を植える人を育てる」という財団の理念を実現し、学生の学びと受入れ団体の活性化を両立する「三方よし」の運営をすることで、20年以上継続し、累計1,276名の修了生がおり、社会に多くの環境人材を輩出している。

生物多様性保全活動賞

キヤノン株式会社 下丸子本社 下丸子施設部
「Canon BirdBranch Project~『下丸子の森』の保全・管理~」(東京都大田区)
電子機器メーカーによる社有林保全活動。
キヤノン下丸子本社では、地域社会との共生や生物多様性保全を目的に、2002年以降緑豊かな『下丸子の森』を構内で育んできた。グループで取り組んでいる「Canon BirdBranch Project」では、「鳥」という身近な生命をテーマに従業員や地域社会とともに「生命の循環」について考え、生物多様性の保全活動を推進しており、下丸子はモデル事業所として、この森の保全を通じて貢献している。この結果、40種類の野鳥の飛来を構内で確認しており、また生物多様性を考えるきっかけとして、観察会や野鳥撮影会を開催しWebサイトやXで情報発信を行うなど、活動を続けている。