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環境保全に配慮したユニフォームのリサイクルシステム提供事業(リサイクルマーク事業)

意義と概要

リサイクルマーク事業は、環境保全に配慮したユニフォームを再生製品にリサイクルする「ユニフォームリサイクルシステム」を運営、提供する事業です。
この事業は、次の3つの理念のもと展開しています。まず、資源を有効利用し、環境への負荷ができる限り少ない「循環型社会の形成」を目指すシステムであることです。2つ目は、本機構がリサイクル対象であるユニフォームの製造段階にはじまり販売・供用・回収そして再生利用まで関わることで実現する「ユニフォームの生涯管理」を行うシステムであることです。そして、環境省の広域認定を取得し、「関係法令を遵守」する適正なシステム運営を行うことです。
このシステムを活用することで、廃棄物の減量化、二酸化炭素や有害物質の発生削減に効果があり、さらにユニフォーム着用事業者における環境保全への取り組み促進及び環境意識高揚にもつながります。

ユニフォームリサイクルシステム

このシステムは、本機構が交付する「リサイクルマーク」を環境保全に配慮したユニフォームに縫着し、製造から販売・供用・回収及び再生利用等までユニフォームの生涯管理を行い、使用済みユニフォームを適正に再生処理するシステムです。
リサイクルマークをユニフォームに縫着することにより、このシステムの利用を証明し、ユニフォームの生涯管理を行うことができます。マークは、リサイクル方法によって異なり、次の2種類があります。

リサイクル対象物としての「ユニフォーム」

ユニフォームときいたら、みなさんは何を想像しますか?警察官や駅員、レストラン店員の制服。銀行や郵便局の事務服。工事現場や工場の作業服。呼び方は様々ですが、これらはすべて働く人を日々支える衣服「ユニフォーム」です。ライフスタイルの多様化によって私服企業も増えていますが、企業のトレードマークとして、また職場の一体感を育てる衣服として、職種にあわせた機能性と安全性を備えた専用服としてユニフォームの需要がなくなることはありません。
社会人にとって職場で過ごす時間が1日の大半を占めます。しかも、それは休日を除く毎日のことです。一般衣料(私服)で同じものを毎日着ていたら、あっという間によれよれになって着られなくなってしまいます。それに比べ、ユニフォームは耐久性に優れており、資源を長持ちさせるという意味で環境に優しい繊維製品です。
また、一般衣料のように流行に左右されることがなく、事業者単位で使用するためユーザーの把握も容易であることから、リサイクルするための安定した回収量・回収率の確保が可能であり、生涯管理を行う対象として適しています。

動脈産業との協力

この事業は、もともと動脈産業を担うユニフォーム製造事業者が、自社製品の廃棄後までCSRを果たしたいという思いから始まりました。
中小零細をはじめとした多くの製造事業者にとって、一企業だけの努力でリサイクルシステム構築は困難です。不特定多数の会員を募る社団法人である本機構がこの事業を実施することは、リサイクルに取り組む意欲があるユニフォーム製造事業者に幅広くリサイクルへの取り組みを促していく効果を期待するものです。
また、製造段階から会員である製造事業者の協力を得てユニフォームを管理することで、リサイクルマークの交付から数年、数十年後の使用済みユニフォームのリサイクル処理まで生涯管理を行うことができる適正かつ効率的なリサイクルシステムの運営を実現しています。