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持続可能な社会づくり活動表彰事業

2019年度持続可能な社会づくり活動表彰式

左から虫明理事長、日本繊維機械学会 木村グループ代表、もおか環境パートナーシップ会議 矢吹副会長、プリンス電機 寺嶋社長、econnect project 小川教諭、アキュラホーム 椛島部長代行、環境省 中井統括官、広中会長

2019年11月26日(火)、KKRホテル東京(東京都千代田区大手町)において「2019年度持続可能な社会づくり活動表彰式」を開催しました。

お忙しい中、ご参加くださった方々に心より御礼申し上げます。

はじめに、来賓としてご出席いただいた環境省総合環境政策統括官 中井 徳太郎氏よりご挨拶をいただき、広中審査委員長から受賞者の講評がありました。

続いて受賞者に表彰状が贈呈されました。その後、受賞者のプリンス電機株式会社 代表取締役社長 寺嶋 之朗氏、econnect project(北九州市立霧丘中学校 特別支援学級 教諭) 小川 亮氏、もおか環境パートナーシップ会議 副会長 矢吹 勝治氏、株式会社アキュラホーム 次世代建築事業部長代行 椛島 哲也氏、一般社団法人日本繊維機械学会 繊維リサイクル技術研究会 学校制服リサイクルワーキンググループ 代表 木村 照夫氏から謝辞をいただき、受賞活動のご紹介をいただいた後、記念撮影の後、懇親会を行いました。

2019年度受賞者の紹介

環境大臣賞

プリンス電機株式会社
「地域・社会に寄り添う環境教育と広報『スリムエコ®活動』」
照明メーカーの持続可能な社会を目指した環境・社会啓発活動。
「スリムエコ®講座」として、独自の環境教育講座を創り、地域・社会と協働し、サプライチェーン、学校や団体、市民や企業へ実施。さらに、多様なマスコミへ地域や自社の環境情報を提供、独自の「環境コミュニケーション広報」を構築し、環境・社会啓発の報道記事を誘引している。
自社事業の照明知識、ISO(環境・品質・労働安全衛生)認証や横浜型地域貢献企業である自社の特徴、従業員の能力を活かし、自社らしく地域と社会に寄り添った身近なテーマで幅広い層・分野へ情報発信することで、社会貢献とすべてのステークホルダーから継続した信頼につながる三方よしの活動である。

公益社団法人環境生活文化機構 会長賞

econnect project
(北九州市立霧丘中学校 特別支援学級)
「エコをテーマに人とつながる『econnect project(エコネクト プロジェクト)』」
中学校特別支援学級のESD・SDGs活動。
障害を持っている子どもたちは、社会や人との関わりに消極的な傾向にあることから、社会や地域の方々と環境改善や地域貢献に取り組むことで生徒の課題を改善・克服し、誰もが住みやすい地域の形成へとつなげていきたいと考え、「eco(環境)」をテーマに様々な人と「connect(つながる)」活動として「econnect project」を実施。
国際機関、地域社会、教育、NPO・NGO、行政、企業の6つの関係機関と協働し、被災地の特産を使用したチャリティー販売・ペットボトル募金活動、竹工作・間伐材My箸づくりなどのワークショップ提供、食育をテーマにした日米交流等、「被災地支援」「社会貢献」「国際交流」の3つの分野で14のプロジェクトに取り組んでいる。
もおか環境パートナーシップ会議
「もおか環境パートナーシップ会議の環境保全活動」
市民・事業者・行政の3者の協働による環境保全活動。
工業地域と市街地との間に多くの自然を残す栃木県真岡市の「自然ふれあい園“大久保”」で、月一回、定例の里山林保全活動を実施。市民の憩いの場所となるよう下草刈り、倒木・枯死木処理等を行うことによって、長年良好な状態の里山林を維持。また、オオタカなどの希少な鳥類も生息しており、森林と野生動物の共生が行える環境整備にも努めている。
里山林等での活動以外にも、地球温暖化問題やCOOL CHOICE啓発のための環境学習会の開催や、市内の不法投棄の現状確認、マイバックの持参率調査など多岐にわたって環境活動全般を行っている。

公益社団法人環境生活文化機構 理事長賞

株式会社アキュラホーム
「間伐材を活用した「木のストロー」普及活動(ウッドストロープロジェクト)」
住宅事業者による間伐材の「木のストロー」の開発、普及活動。
西日本豪雨の被害を視察した環境ジャーナリストが、土砂災害の一因に適切な間伐が行われておらず森林管理が不十分であることを問題視し、間伐材の有効活用が必要だとして企画した。
木造住宅を手がける自社事業の性質上、木を活かす・守る活動の一環として、木のストローの開発に着手し、世界で初めて木材を薄くスライスし、斜めに巻く工法で量産化に成功した。2019年5月のG20大阪サミット、農林水産省、環境省等の会合で採用され高い評価を得ている。間伐材の利用を促進し、持続的な森林保全と、廃プラスチック問題の解決による環境貢献を目指す活動である。
 
一般社団法人日本繊維機械学会繊維リサイクル技術研究会 学校制服リサイクルワーキンググループ
「廃棄学校制服のアップサイクルによる衣類ごみ減量化啓発活動」
学校制服3Rをテーマにした啓発授業のモデル事業。
京都市内の中学校にて地球環境問題・地域のごみ問題の啓発授業を実施し、さらに、リユース活用もできない廃棄予定の学校制服を回収し、生徒のアイディアをもとに、福祉作業所等の協力を得て実際に筆箱やキーホルダーケース等のアップサイクル製品を製作した。生徒達は再生製品の物作りに関わっていくことでリサイクルの仕組みを学び、そこで得た知識と経験を基に環境問題に積極的に取り組むようになった。
今後は環境授業やアップサイクルシステムの製品の製造ノウハウを含むごみ減量化事業モデルを全国に周知・広めることで、将来の衣類系一般廃棄物の減量化への貢献を目指す