本文へ移動
持続可能な社会づくり活動表彰事業

2022年度持続可能な社会づくり活動表彰式

左から 環境省 上田統括官、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合 谷事務局長、つくし野ビオトーププロジェクト 小池代表、宍塚の自然と歴史の会 森本理事長、次世代のためにがんばろ会 松浦代表、チノー 村田係長、小林会長
 2022年11月28日(月)、KKRホテル東京(東京都千代田区大手町)において「2022年度持続可能な社会づくり活動表彰式」を開催しました。
 お忙しい中、ご参加くださった方々に心より御礼申し上げます。
 はじめに、小林会長から主催者挨拶があり、来賓としてご出席いただいた環境省総合環境政策統括官 上田 康治氏よりご挨拶をいただきました。
 続いて受賞者に表彰状が贈呈されました。記念撮影の後、受賞者の特定非営利活動法人宍塚の自然と歴史の会 理事長 森本 信生氏、つくし野ビオトーププロジェクト 代表 小池 常雄氏、次世代のためにがんばろ会 代表 松浦 ゆかり氏、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合 事務局長 谷 洋紀氏、株式会社チノー 環境開発係 係長 村田 匡史氏から謝辞をいただき、受賞活動のご紹介をいただきました。

2022年度受賞者の紹介

環境大臣賞

特定非営利活動法人宍塚の自然と歴史の会
「宍塚の里山の生き物と文化遺産を保全し学び、次世代に伝えよう」(茨城県土浦市) 
市民団体による地域の里山生態系および歴史文化の保全継承活動。
関東平野有数の生物多様性と歴史的遺産に恵まれた宍塚の里山において、専門家の指導をうけた生物調査、地域関連歴史資料収集、古民家再生、生物多様性保全を目標とした雑木林等の植生管理、外来種駆除、絶滅危惧植物の系統保存、観察路の確保、田畑・果樹園耕作、農家支援、観察会や小中大学授業による環境教育、環境系大学サークルの活動支援、伝統行事の再現、学習会、シンポジウム開催、会報の発行、広報・出版等の広範な活動を33年間継続している。多様な実践活動を有機的に連携させることで、里山の保全、地域の魅力の発掘を通じ豊かな社会構築に寄与する活動を目指している。

地域づくり活動賞

つくし野ビオトーププロジェクト
「自然体験不足の大都市近郊の子供と保護者に市民が提供する「体験的環境学習」の17年」(東京都町田市つくし野およびその周辺地区)
市民により子どもや保護者へ「体験的環境学習」を17年間継続中の活動。
大都市圏近郊住宅地ゆえ、自然体験不足のニーズに幅広く応え、「命」をキーワードに身近な環境や生き物と触れ合う自然体験活動を提供。環境教育/学習、都市農業、まちづくり、世代間交流、食育、SDGs等、現代社会の諸課題に、複合・横断的に対応するオリジナル体験プログラムを多彩に実施。行政・組織・企業と関係なく、市民の問題意識に基づく自主行動による活動を継続。あえて学校教育や商業企画ではできない企画を参加費無料で提供。年25回、延260回以上開催し、参加者総数1.5万人。HP/ブログで活動報告や身近な環境・生き物についての多様な話題を年210回超発信している。

ESD活動賞

次世代のためにがんばろ会
「故郷を誇れる青少年育成活動」(熊本県八代市)
市民団体による環境保全活動を通じた故郷を誇れる青少年育成活動。
地域を愛する人材育成が実り、将来は会の志を引き継いで世界レベルで活躍してくれることを期待し、会の傘下に若い世代の組織「エコユース八代」を発足させ、地域の宝である球磨川河口干潟の自然を保全するための体験型活動を実働。廻り繋がる水・生きもの・地球環境を根底テーマに、専門家指導のもと底生生物・野鳥・植物観察会、身近な河川の水質調査、干潟の歴史歩きなど、様々な分野の体験型学習や講演会、ワークショップを実施している。

資源循環活動賞

NGP日本自動車リサイクル事業協同組合
「自動車リユース部品でカーボンニュートラルに貢献~CO2削減効果の定量化と研究成果を活用した普及・啓発~」(全国)
自動車リサイクル業界で国内唯一、経済産業大臣の認可を受けている事業協同組合による自動車リユース部品の普及・啓発活動。
車の修理の際に新品部品ではなくリユース部品を使用した場合のCO2削減効果を明治大学、富山県立大学と共同研究。LCAを適用し、新品部品とリユース部品の生産過程において発生するCO2を比較算出。その研究成果を国内外の学会等で発表し、専用サイトでも公開。さらに、見積書、請求書にCO2削減量が明記されるシステムも開発リリースし、リユース部品を利用したユーザーへの見える化を実現。また、研究成果を活用し、SDGsの目標設定や、工場見学会の誘致、ベルマーク運動、環境展への出展等を実施している。

生物多様性保全活動賞

株式会社チノー
「チノー ビオトープフォレストにおける環境学習」(群馬県藤岡市)
計測制御機器メーカーによる自社敷地内のビオトープを活用した自然環境学習活動。
2011年に事業所敷地内に「チノー ビオトープフォレスト」として、近隣丘陵で伐採予定の在来の樹木や下草、土壌を移植し、昔ながらの自然豊かな里山風景を復元したビオトープを整備。希少種の絶滅回避に向けた移植・保護・育成活動を実施しており、群馬大学と連携した植物相調査等をビオトープ造成段階から継続している。地元小学校との環境学習では、地元大学と共同開発した環境学習プログラム(ネイチャーゲーム)や希少種ヤリタナゴの放流、昆虫観察、水質調査などを実施している。毎週火曜日に一般開放を行うほか、季節に応じて桜祭り等のイベントも開催している。