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持続可能な社会づくり活動表彰事業

2021年度持続可能な社会づくり活動表彰式

(前列左から)環境省 和田統括官、真岡市 芳賀主査、命をつなぐPROJECT 丸井委員長、新宿環境活動ネット 飯田代表理事、浅口市寄島町アッケシソウを守る会 花房会長、広中会長
 2021年11月29日(月)、KKRホテル東京(東京都千代田区大手町)において「2021年度持続可能な社会づくり活動表彰式」を開催しました。
 お忙しい中、ご参加くださった方々に心より御礼申し上げます。
 はじめに、来賓としてご出席いただいた環境省総合環境政策統括官 和田 篤也氏よりご挨拶をいただき、広中審査委員長から受賞者の講評がありました。
 続いて受賞者に表彰状が贈呈されました。記念撮影の後、受賞者の命をつなぐPROJECT 学生実行委員会 委員長 丸井聡士氏、真岡市 市民生活部 環境課 主査 芳賀勝彦氏、特定非営利活動法人新宿環境活動ネット 代表理事 飯田貴也氏、株式会社中特ホールディングス 企画広報室 室長 吉本妙子氏、浅口市寄島町アッケシソウを守る会 会長 花房泰志氏から謝辞をいただき、受賞活動のご紹介をいただきました。

2021年度受賞者の紹介

環境大臣賞

命をつなぐPROJECT学生実行委員会・日本エコロジスト支援協会・各連携企業・行政・専門家
「命をつなぐPROJECT」(愛知県知多半島)
学生、NPO、企業、行政等の連携による生態系保全活動。
生物多様性の保全・推進及びその地域啓発を目的に、学生実行委員会と彼らを支援するNPO、フィールドの提供と協力を担う各連携企業、専門的なアドバイスをする有識者、活動地域自治体の愛知県、東海市、知多市等の多様な主体からなる生態系ネットワークが「命をつなぐPROJECT」。知多半島の企業緑地に、ビオトープやアニマルパスウェイを整備して生態系を復元・保全し、地域向けイベント開催や広報活動をとおして情報発信している。2011年、内閣府公募事業として日本エコロジスト支援協会が企画。学生の熱意が企業の垣根を超えたネットワークづくりを促し、現在の幅広い主体の連携活動につながった。

地域づくり活動賞

真岡児童館 やさしクラブ
「子ども自ら考え、行動する気候変動対策」(栃木県真岡市)
児童館の子どもたちによる環境保全活動。
2003年、環境保全などの活動により地域との交流を通して奉仕の心を育むことを目的に当クラブが設立。「関東の富士見百景」に指定された磯山での森林保全及び環境美化活動に取り組む。また、夏祭り等での3R活動推進のためのフリーマーケット出店運営、エコキャップ回収・古着支援、壁新聞作成を通じた調査研究と積極的なSDGs活動を実施。さらに、児童生徒が自ら考え行動することを重視して月に1回以上エコミーティングを開催し、活動の幅を年々広げ、国際理解や被災地支援など幅広い分野に波及し、子どもたちの気候変動対策への学びや普及啓発に繋がっている。
 

ESD活動賞

特定非営利活動法人新宿環境活動ネット
「環境学習応援団『まちの先生見本市!』」(東京都新宿区・他)
NPOによるESD人材ネットワーク構築・支援活動。
地域のくらしや企業・団体活動を通じてサスティナビリティに取り組む専門家を「まちの先生」と捉え、2001年に環境学習やESDを支援するゲストティーチャーの人材ネットワークとして「環境学習応援団」を結成。環境学習プログラムガイドの発行や小・中学校でのキックオフイベントを定期的に開催している。さらに、「学校の先生」と「まちの先生」のつなぎ役として、ESDのノウハウを生かした環境学習コーディネーターによる出前授業の企画調整サポートを実施。現在、市民団体・NPO・企業・行政機関等の72団体が登録している。

資源循環活動賞

中特グループ
「中特グループが取り組む持続可能な社会課題の解決」(山口県周南市)
廃棄物処理事業者による地域SDGs推進活動。
生活環境革命で人々を幸せにするという理念のもと、社会貢献が会社を発展させ、会社の発展が社会貢献につながるという社会課題解決型企業として、ビジネスを通した地域の社会課題の継続的解決を目指して活動を展開。地元小学校への環境出前授業、高齢者への終活セミナー、体験の機会の場認定の環境プログラム提供、遺品整理の事業化、ダチョウによる食品リサイクル・商品開発、フードバンクとの協働、廃棄物リサイクル等、自社事業を生かしつつ地域のニーズをとらえた多様な活動を展開している。
 

生物多様性保全活動賞

浅口市寄島町アッケシソウを守る会
「本州唯一のアッケシソウ自生地が繋ぐ保護活動」(岡山県浅口市)
地域団体による希少植物の保全活動。
浅口市寄島町寄島干拓地内の活動地は、環境省レッドデータブックで絶滅危惧種に指定されているアッケシソウの本州唯一の自生地で、自然公園として整備が進められている。当会は2004年に、アッケシソウの保護管理、後世への継承を目的に、地域住民が中心となって発足。年10回程度の草刈や環境整備、アッケシソウの生態観察、分布調査や塩分濃度測定等による保護管理を行っている。さらに、市内外の小学生、高校生や地元企業従業員の協力による保全活動や地元小学校への出前講座、自生地での観察会を実施している。